有松の祭礼では「猩々」と「天狗」が姿を現します。
◇猩々文化とは
その昔、鳴海潟に1匹の猩々が泳ぎ着いた事から名古屋市緑区鳴海町を中心に、このエリアの人々に古くから親しまれている神様です。
中国の故事より「お酒の神様」「親孝行の象徴」「富をもたらしてくれる福の神様」として人々から信仰され、日本各地においても、「能」の演目をはじめ、祭礼の場面にも登場するようになったと言われております。
このエリアにおいても祭礼時に現れ、猩々の持つうちわで撫でられると、無病息災の御神徳があるとされています。 また、神輿や山車の先導役をつとめるといった重要な役割も担っております。
◇有松における猩々文化とは
有松では昭和10年頃から鳴海の猩々をまねて作成した事から始まったと言われており、絞りの町にちなんで、絞り染めの装束を纏っているのが特徴です。
有松天満社秋季大祭(有松山車まつり)においても、山車の先導役をつとめております。
また、有松においては猩々の他に、天狗も登場しております(世間一般的には天狗の霊力は火難・盗難を追い祓うとされていますが、有松ではサルタヒコから由来すると云われています)。
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