有松天満社の御祭神・菅原道真公には牛にまつわるお話がいくつかございます。
有名なお話として...
承知12年(845年)6月25日 ”丑の年の丑の日の丑の刻”にお生まれになり、延喜3年(903年)2月25日の丑の日にお亡くなりになった事
大宰府で生涯を閉じ、亡骸を牛車に乗せて運ぶ途中、牛が伏して動かなくなり、「これは道真公の御心だろう」と、その地に埋葬された事
※「(亡骸を)人にひかせず、牛の行くところにとどめよ」とのご遺言によるものと云われており、「臥牛」の由来とも云われております。
その他にも...
道真公は牛を大変愛でておられたそうで、牛もまた道真公によく懐いていたという逸話や、大宰府へ下られる際に刺客に命を狙われ、その刺客から命を救ったのが道真公が愛でておられた牛だったという逸話もございます。
これらの事から、「牛は天神様のお使い(神使)」であり願いを叶えてくれる象徴として、各地の天神信仰の神社さんで祀られています。
お牛様の御神徳
「天神様のお使い」として親しまれているお牛様は「願い事を叶えてくれる象徴」として当社でも境内各所に祀られております。
「書道が上手になりますように」「学業が成就しますように」と祈願しながら、お牛様の頭を筆で撫でると、「学問の神様」である道真公の御神徳が授かると云われております。
また、お牛様には「病気平癒」の御神徳があるとされ、ご自身の身体の箇所を撫でた後にお牛様の体の同じ箇所を祈願しながら撫でれば身体は健康に、病気は快癒すると云われております。
学業成就・病気平癒のほか、開運を信じて常にお牛様を撫でれば幸運に恵まれたり、子女の無病息災や子孫繁栄の御神徳も授かれるとも云われております。
どうぞ、ご参拝の際は、是非お牛様を撫でていただき、御神徳をお授かり下さいませ。
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